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名もなき毒。


名もなき毒宮部みゆき

個人的に、久々宮部みゆき。そういやこの話の前編に当たるという「誰か」以来だわ。

そういや、「誰か」は微妙だったんだよな~と思いつつ、休日2日で完読。

やっぱり宮部さんは、ページを捲らせてくれる魅力のある作品を書く人なんだな~を実感。
前作よりも面白かったな
最後がびみょ~だったけど。宮部さん、そのパターン多い?

愛犬との散歩の途中、コンビニに立ち寄った古屋明俊は、紙パック入りの烏龍茶を買い、歩きながらそれを口にした。その直後、唸りながら口から白い泡を噴き、手足をばたつかせ、のたうちまわり、そのまま絶命するという凄惨な事件が起こる。誰が見ても異様な死だった。彼が連続無差別毒殺事件の4人目の犠牲者の可能性があると報道されたのは、事件発生後3時間後のことになる……。時を同じくして、今多財閥の娘と結婚し、可愛い子供にも恵まれ、何不自由なく暮らす杉村の周辺で「轢き逃げ事件」「毒物混入事件」「飛び降り自殺」など奇妙な事件が次々と起こる。毒殺事件被害者家族の古屋美知香との出会い。ある事件がきっかけで、会社をクビになった元部下からの執拗なまでの嫌がらせ。死期間近の元刑事……。事件の真犯人は?事件の真相は?バラバラに起きる事件の関連性は? 杉村が様々な事件で垣間見た、「名もなき毒」の正体とは?

この作品にはいくつかの「毒」が出てきます。
どれも、人間の生命や心の健康を脅かしてしまうような「毒」です。
私が思っていた毒は、よく殺人事件などで使われるような、人や動物の体内に入ったらその生命を奪ってしまう「毒」。そう、毒殺事件などに使われる青酸カリや、農薬等の「毒」です。

この作品を読むと、それら以外にも、私たちの周りには、健康を脅かされるような毒、例えばシックハウス症候群を引き起こす化学物質、工場跡地の土壌汚染等など、安心して暮らせるはずの住まいにさえ見えない毒が存在していることを気付かされます。

健康を脅かされるだけであって、生命を奪われるわけじゃない…と思ったら大間違いで、体調が悪ければ、それは精神にも異常をきたし、自分だけでなく周りの人にも悪影響を及ぼしてしまう…そして、そんな見えない毒が回り回って誰かのところに行き、その人の精神の健康を奪い、その人自身が毒となって、人を殺めてしまう…。

私が思うに、最近起きている殺人事件なんかは、こういう風に、見えない毒が回り回ってその人の所に集まって、人を犯罪にまで狩り立たせてしまうのじゃないかと。
実は、その人だけが原因じゃなく、社会に蔓延している「毒」がそういう人を作ってしまっているんじゃないかと。

じゃあ、どうしたらそんな毒を生み出さないようにできるか、といったら、やっぱり「思いやり」なんだと思うのです。
環境への思いやり。人への思いやり。
自分たちにできることは、些細なことでもいいから、人を嫌な気持ちにさせない「思いやり」の心を持つことが、最小で最大の犯罪の防止策になるんじゃないかと。

これが一番難しいんですけどね。

こんな感じで、何だかいろいろと考えさせられる、メッセージ性の強い作品だったように思います。
この作品がそうなのか。それともそれを読み取れるだけ私が成長したのか。。。

後者だったらいいな♪(笑)。

ところでこの作品を完読後、数日後に例のペットボトル入り緑茶に除草剤が入れられていた事件がありました。
あまりのタイムリーさに驚きでした。

改めて、この作品、とてもフィクションとは思えません。。。


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